中古車業界の大手であるビッグモーターの数々の不祥事が明らかとなり、連日報道されています。
しかし、実際には、どのような不祥事を起こしていたのでしょうか。
この記事では、ビッグモーターの不祥事の内容や倒産の可能性などを書いていきます。
ビッグモーターが起こした不祥事の内容は?

ビッグモーターは不祥事を多く起こしていたことが大きな問題となっています。
現時点で判明してる不祥事としては
- 意図的に修理箇所を増やす
- 不正車検をしていた
- 社員へ罰金やノルマを課していた
です。
それぞれの内容を書いていきます。
意図的に修理箇所を増やす
ビッグモーターは、保険金を水増しするために車を意図的に傷つけるなどの行為を行っていたようです。
その内容は
- 靴下にゴルフボールを入れて車体を叩く
- バンパーを力ずくで押し付ける
- 交換する必要のない部品を交換した
- 行っていない作業を行ったことにした
- 傷の範囲を広く見せるような撮影をしていた
などです。
「修理費用の水増しには、様々な道具が使われていた」と元工場長は証言します。
元工場長:「ひょう害の時は、ゴルフボールでひょう害に見せかけて、ひょう害の損傷がないパネルまで、ゴルフボールでひょう害の跡を付けるということはあった」
問題がない車でも、元工場長は次のように話しています。
元工場長:「損傷していない車両とかは、ヘッドライトの付け根をハンマーでたたいて折る。ヘッドライト交換にする。リサイクル(部品)を使うので、安く仕入れるものがあれば、そこで稼げるので」
引用:ビッグモーター不正常態化か 厳しいノルマ「1台14万円」…元工場長が“手口”告白 (tv-asahi.co.jp)
このような不正行為は、すでに1200件以上見つかっており、不正請求額は、5000万円近くになっているようです。
これらの行為が事実なのであれば、利用者からしたら二度と利用したくなくなるようなことばかりですね。
不正車検
過去の不祥事ではありますが、2023年2月8日~6月27日の間で不正車検を行っていたことがわかりました。
不正車検の内容としては、車検後に行う検査の1つであるスピードメーターの誤差の測定を行わなかったのだそうです。
不正の対象となっていたのは、輸入車や4WD車とスピードメーターの検査に時間がかかる車ばかりだったようなので、単純に面倒くさがった可能性が高そうです。
不正車検を行った店舗には、運輸局から「指定自動車整備事業者の取り消し処分」と「自動車検査員の解任」という処分が下っています。
社員へ罰金やノルマを課していた
ビッグモーターが修理箇所を増やすなどの不適切行為を行ったのは、厳しいノルマが設定されているという理由からでもありました。
ビッグモーターでは、修理費用と工賃、部品交換などで1台あたり14万円をノルマとしていたようです。
同社は修理の工賃と部品の交換から得られるもうけの合計額を「@(アット)」と呼び、その額を1台あたり14万円前後にするよう整備工場にノルマを課していた。
ノルマは、会社を経営していくうえで必要な売上を算出して設定するものなので、必要ではあります。
しかし、車の修理はできるだけ無い方が良く、車が壊れないように行うことなので、その修理費用にノルマを課すことは間違っていたと思います。
ビッグモーターでノルマを課すのであれば、新車・中古車の販売が最も健全だったのではないでしょうか。
また、自動車保険の契約目標を下回った際に、その店舗の店長が契約目標を達成した店舗の店長にお金を支払うということもあったようです。
目標を達成できなかったからといって、罰金を課すことは許されないと思います。
同社では全国約80の販売店で、前月の保険販売実績に応じて目標を達成できなかった店の店長個人から10万円を上限に現金を集め、達成した店の店長へ分配していた。
店長に「罰金」社長が指示か 慣習と説明も社内メール記載 ビッグモーター社保険ノルマ(1/2ページ) – 産経ニュース (sankei.com)
不祥事を起こした店舗はどこ?

不祥事を起こしていた店舗というのはどこなのでしょうか。
これまでに判明しているのは不正車検を行った店舗だけです。
不正車検を行った店舗は
- 唐津店
- 熊本浜線店
- 宇都宮南店
です。
それぞれすでに処分が下っています。
また、保険金も水増しのための意図的な修理箇所を増やす行為をした店舗は、特定されていないものの、工場がある多くの店舗で行われていた可能性が高そうです。
ビッグモーターが倒産する可能性はある?
ビッグモーターの不祥事が連日報道されており、倒産も噂されています。
ビッグモーター、ワンチャン倒産ある?
— おーしゃうぉっと (@mizyumaru3100) July 15, 2023
しかし、現時点でビッグモーターが倒産する可能性は低いと思われます。
その理由としては、ビッグモーターは、大企業で年商7000億円を超えており、借金の返済ができなくなるなど、赤字経営になることが考えにくいからです。
また、6000人もの従業員がいる企業でもあるため、簡単に倒産をすることは国が許さないと思います。
不祥事が発覚したことで利用者が長期間少なくなったり、訴訟が大量にされたりなどの経営難に陥ることがあれば、倒産してしまうかもしれませんね。
まとめ
今回は、ビッグモーターの不祥事の内容や倒産の可能性などを書いてきました。
ビッグモーターの不祥事は、中古車業界全体の信頼を損なう行為で、今後は、大手よりも地域に密着した業者に頼るという人が増えるかもしれません。
今後ビッグモーターがどのような対応を行うのか、他社は利用者に安心してもらうためにどんな策をするのか注目です。
安心して車を購入したり、修理に出せる環境になってほしいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
